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[特集]町長×商工会長 新春対談「町制50周年から51年目へ ―新たなる節目―」(1)

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奈良県 三宅町

三宅町は昨年4月に町制開始50周年を迎えました。
51年目の新たな節目に入る広報みやけ1月号にて、森田浩司・三宅町長と、鈴木和夫・三宅町商工会長(株式会社鈴木靴下代表取締役)の特別新春対談を行いました。
令和6年7月に3選を果たした森田町長と、同年5月に商工会長に就任した鈴木会長。
令和7年の抱負から、三宅町の現在の課題、過去・未来などをお話いただきました。
インタビュアー:三宅町地域おこし協力隊 山川達也

■令和7年の抱負とMフェス
○まずお2人に、令和7年を迎えるにあたってそれぞれの立場からの抱負をお聞かせいただけたらと思います。
森田:3期目がスタートして、これまで形になってきたものもたくさんある中で「全国で2番目に小さい町」と言うと、三宅町と答えてくださる方が増えてきました。他にも、職員さんが本当に明るくなったなどの言葉をいただくようになり、それをさらに伸ばしていくためにどうするのか、もう一度、初心に立ち返って考える必要があるだろうなと思っています。その初心とは、対話。今日は鈴木会長とこういった対話の場をいただいたというのも大変ありがたいですし、やはり町の主役は住民のみなさん。住民のみなさんと一緒に作っていくのが三宅町のスタイルだと思います。時間もコストもかかるかもしれませんが、対話を大事にし、今後大きく踏み出せる1年にしていきたいです。
鈴木:私は「みんなが楽しく暮らせるまちづくり」ですね。私も会社もそうなんですが、「仲良くする」がうちのモットー。人への思いやりが会社の最重要項目なので、地域自体もやっぱり人に対して思いやりのある町であってほしいと思います。何も難しいことじゃないと思うんですよね。ちょっとした挨拶や声かけをすることによって人との繋がりができます。些細なことですが、町の元気や明るさは、そういう細やかなところから生まれるのかなと私は思います。
今年初めてMフェスに会長として参加させていただきました。
森田:そうか!商工会長として初めてのMフェスだったんですね。
鈴木:そうなんです。そこで正直に言うと、これだけたくさん三宅町に人がいるんだなと思いました。これだけたくさんの人が出てきてくれるというのは、先ほど町長が仰られたように、町民が主体となる町ということであり、ああやって祭りの活気を見て、本当に良かったと感じました。
森田:ありがたいですね。役場だけがやるのではなく、町のみなさんが一つになって作り上げ、楽しんでいるとすごく感じました。特別な空間が広がっていたなと。みんなが感じていたんじゃないかなと思いますね。
鈴木:雨で2回中断した場面もありましたが、それでも、みなさんが最後まで残って盛り上げてくれました。三宅町にあれだけ活気があったことがすごくうれしかったです。あとはやはり最後の花火ですね。みんなで同じ空を見上げて一つになるというのはすごくいいなと思いました。これは継続して、町と商工会でやっていきたいと思います。Mフェスはぜひ盛大に実施していただきたいというのが、町長への商工会長としての要望ですね。
森田:あの場を私たちも大事にしていきたいと思っています。今後どう盛り上げていくかは役場がどうこうというよりはみんなでどう作れるかというところだと思います。そのためには町内企業に更なる発展や、新たに三宅町で商売される方が増えてくるというところも、併せてしないといけない。行政が本当に取り組まなければならないのはそういう方々をしっかりと応援していくことだと思っています。三宅町で商売ができるんだ、したいという人たちをいかに増やしていくかが、またあの祭りの新たな活気に繋がっていくと思います。

■挑戦できるまち「三宅町」に
森田:この町ならではの、三宅町らしい企業が数多く生まれることが、私の次の目標の一つだと思っています。また三宅町の企業がどんどん大きくなっていくのも、ワクワクします。特に会長がいつも仰っている「新たな分野への挑戦」。今まで靴下だけやっていたけど、もっと自分たちがワクワクするような新商品を作る挑戦をされている。こういう挑戦をする人を町としては増やしていきたいです。
鈴木:私も商工会長でありながら鈴木靴下の代表で、私は地域から東京へ行くのではなく、この「日本で2番目に小さい町」三宅町にこだわって、ここから情報発信していきたいと思っています。田舎から都会への挑戦、中小企業から大企業に挑戦というのを掲げて、私だけじゃなく、私の会社の従業員もみんなが同じ思いを持ってくれています。だからこそ、この地域から元気な企業がどんどん出てきてほしいです。晴香堂さんや天龍さん、転入された新しいグローブの業者さんもそうです。この地域から頭一つ抜けるような人が出てほしいなと思っています。業種が違っても、お互いに地域で切磋琢磨して、刺激を受けていくことがその地域の産業の発展に繋がると思っています。
森田:商工会のみなさんから、小さい町だから小さくじゃなくて、小さい町から世界に、大きなところにというチャレンジスピリットをすごく感じるので、こういう方々が増えて切磋琢磨することでまた新たなイノベーションが生まれる。この「全国で2番目に小さい町」がもっと何かワクワクするまちになっていくんだろうなと思っています。
鈴木:あと希望があるとすれば、飲食店が三宅町に少ないので、我がと思う人が、三宅町で出てくれることをすごく期待しています。
森田:町としてもそこを何とかしていきたいです。行政視察が今、年間20本ぐらい来ていて、要は泊まりたい、ご飯を食べたいというニーズはあるんですけど、三宅町には飲食店が少ないということで、悔しい思いを僕たちもしている。やはりそのためには応援しないといけないと思っているので、そこも商工会と一緒に考えていきたいですね。それこそ町の農産品を使って、もっと深い三宅町を知ってもらう。三宅町の魅力は、『こんなものもあったのか』と、今まで気づかなかった新たな一面が発見されることもあるでしょう。それが奈良県内に広がることも期待しています。そういうことができたらすごく嬉しいなと思っています。

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